藍草が僕のうちのそばまで来てくれた。
手を繋いでいろいろなところへ行ったよ。
美味しいラザニアとパスタを仲良く半分こしたり、書店でお互いに本をすすめあったり。
素敵な手帳を探したり、小鳥のシールを買ったり。
少し早いバースデイプレゼントも渡すことができたし、よかった。
きみの髪を弄んだ挙句、興奮して何枚も写真を撮ってしまってごめんね!
このまま何事も無くうまくいけば、ふたりで暮らす前の最後のデートだったわけだけど。
藍草の空気や体温は本当に心地が良くて、
最高のパートナーだなあと改めて思った。
僕もきみにそう思ってもらえるように、一生懸命頑張ろう。
自分と大切なひとの未来のために
泣いたり笑ったり転んだり
みっともなくのたうち回れるって、しあわせだな。
うまれてきてよかった。
いちいち他人から評価されないと、自信が持てないのかなんて。
僕は自分の長所がわからない。
自分のことが嫌いなわけじゃない。
しらないことはわからないし、今の時点では理解ができない。
ただそれだけなんだけどな。
頭が悪いなりに、『知らないことを知ろうとする事』は、すきなので
これからどんどん見つけていきたい。
まさぐって、発掘していきたい。
そのための努力は惜しまない。
だけど、
だけどさ
それまでの期間、僕が僕の愛おしい部分を見つけるそれまでの間、
この絶望は何処へ逃せばいいの。
自分勝手な感情が溢れて、弾けてしまいそうなとき、
一体どうやってやり過ごせばいいの。
やまないあらしはない あけないよるはない、と
只ぢっと耐えるしか無いのですか。
僕がもう少し自信を持てたら、不安にならなくてすむ。
きみもあなたもせかいもなにもわるくない。
すべては僕が自分をみとめてあげられないからいけないんです。
がんばろう。せめて、みっともなくない程度にならなくては。